神石牛とは、神石高原町で最長期間飼育された黒毛和牛(※)、またはその精肉のことです。
2022年当時、アメリカ大統領ジョー・バイデン氏が訪日したとき、岸田文雄総理大臣が「神石牛フィレ肉のグリル」をふるまったことで話題になりました。
神石牛は年間に約400頭しか出荷されていないため、「幻の和牛」とも呼ばれています。
※去勢牛または未経産雌牛であることが条件
高原特有の寒冷な気候、澄んだ空気、ホタルも棲む清らかな水。
美しい自環境に恵まれた神石高原町は、牛の健康と肉質の向上に最適な環境です。
神石牛は「和牛のなかでも最高峰」といわれ高く評価されており、肉質がとてもよいのが特徴です。
筋繊維が細かく余分な脂肪が少ないため、赤身のきめ細やかさと濃厚な うま味が特徴です。
脂肪は赤身の間に緻密に入り込み、その結果、しっとりとなめらかな食感を生み出します。脂肪自体にはミルクのようなまろやかな甘味があり、低い融点により、舌の上でとろけるような口当たりをもたらします。
この絶妙なバランスが、神石牛ならではの上品な味わいを形作っています。
和牛肉には、「和牛香®」と呼ばれる特有の香りがあります。これは輸入肉にはない、和牛肉ならではのもの。まるでモモやココナッツを連想させる、甘く脂っぽい香りで、牛肉の旨みを一層引き立てる重要な要素です。
神石牛の和牛香®はまさに「香る肉」。
脂肪に含まれる豊富な香り成分が絶妙に作用することで生まれます。この香りは肉の甘みや うま味と相まって、焼きたての一口に特別な感動をもたらします。
神石牛の美味しさを科学的に見える化。
赤身に含まれるイノシン酸といった豊富なうま味成分、室温で脂肪が溶けだすほど低い融点、焼き上がる際に広がる芳醇な香りが組み合わさることで、一口食べるだけで深い満足感を得られる味わいが生まれます。
神石牛は、イノシン酸を豊富に含んでいます(1.62μ mol/g)。この成分は肉の深いうま味を引き出し、他の牛肉にはない濃厚で奥行きのある味わいを生み出します。また脂肪の融点が室温で溶け出すほど低い(17℃)ため、口の中でとろけるような滑らかな食感を楽しめます。
神石牛は、他の銘柄と比較し、焼いた際に立ち上る香りに特徴があります。表面がこんがりと焼き上がることで広がる香ばしい香り、脂肪由来の甘くて温厚な和牛香®が絶妙に調和し、肉を焼く際には芳醇で食欲をそそる香りが広がります。
私たちが育てる丹下牛(神石牛)は、一般的にいわれる「霜降り」が入るような肉ではなく、脂が少なめで、アッサリと食べられる肉、そして「ミルクのような甘い香り」と「低い融点で溶けるような滑らかさ」のある肉を目指します。
畜産はエサの種類・配合などを考えるなど、「科学的」な側面もあります。どんな肉質を目指すかによって、牛に与える飼料や、牛の手当の仕方が異なってくるのです。
丹下牧場は広々とした牛舎での少数肥育とすることで、牛にストレスをかけず、のびのびと育つ環境を整えています。 また牛の健康を維持するよう、日々の観察や体調管理も欠かしません。
良質な牛肉を目指すには、ワインと同じように「生産者=農家ブランド」という考えが大切。丹下牛の上質な肉は、おいしさを追求する生産者の思いの賜物なのです。
神石高原町の豊かな自然と職人の手で育てられた丹下牛は、赤身と脂肪のバランスが絶妙で、他にはない上品な味わいを生み出します。
一般的に和牛は28ヶ月齢ほどで出荷できる程に成長しますが、丹下牧場では30か月以上の長期肥育をします。
長期肥育により、牛体内のうま味成分が増すほか、
体に優しい不飽和脂肪酸をより多く蓄積することができるのです。
雌牛は気性が穏やかで肉質も柔らか。
また融点が低く、上質な舌触りを実現します。
より多くの脂肪(=霜降り)をつけるために過度な飼料を供給するのではなく、牛の健康を第一に考え、繊維質やビタミンが豊富な飼料を一頭一頭の体調に合わせて与えています。
胃を健やかに保つ繊維質は米の生産が盛んな神石高原町の「稲わら」から。さらに牛の糞尿を農地の堆肥にすることで、資源の地域循環を生んでいます。
丹下牧場で大切に育てている「神石牛」の様子を
ライブカメラでチェック!
もともと日本では多くの牛が農耕用に飼育されていましたが、江戸時代になると食肉用としての品種改良が行われるようになりました。現在の広島県は、食肉用の品種改良のさきがけとされています。
4月、神石郡に広島県種畜場が設立されました。ここでは種雄牛(繁殖に用いられるオスの牛)が育成され、広島県内各地に提供されるようになります。その後、県外にも多く購買されるようになりました。
5月、皇太子(後の昭和天皇)殿下が広島県を行啓。
この際、神石郡で飼育されている牛「豊神」「豊実」号が福山城でお披露目されました。
2月7日、大正天皇の御大葬の儀において、広島牛4頭が 御轜車 (棺を乗せる車)を奉引。そのうち2頭が神石牛でした。この出来事により神石牛が世間から大きく注目されます。なお、御轜車牽引のための神石牛の選抜には、神石郡で活躍した畜産技術者 丹下乾三が大きく貢献したと言われています。
御轜車奉引を務めた神石牛「豊萬」号は、その後、広島県の願いにより宮内省から無償で譲り受けられました。「豊萬」号は多数の種雄牛(繁殖に用いられるオスの牛)を輩出し、その血統は現在の神石牛に脈々と受け継がれています。「神石牛」の名は県内外で広く知られるようになり、広島県産の牛といえば神石牛といわれるまでになりました。
【参考:丹下乾三とは】明治-昭和時代の畜産技術者。昭和2年県立油木種畜場長となる。種牡(しゅぼ)牛の育成,家畜育成技術の指導などに貢献。
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団体名
神石牛振興協議会
電話番号
0847-89-3337(神石高原町産業課内)
所在地
〒720-1522
広島県神石郡神石高原町小畠1701番地
ホームページ
代表者
会長 井上 彰
創業
平成26年11月
社名
株式会社MSERRNT(マサーント)
電話番号
0847-82-0022(代表)
所在地
〒720-1812
広島県神石郡神石高原町油木乙6673
ホームページ
代表者
丹下 大 丹下 工
事業内容
広島県神石郡神石高原町の活性化に向けた各種事業
事業所
東京オフィス
〒106-0032
東京都港区六本木5-18-18 プレシャス六本木ビル 5階
TEL:03-6824-1241(代表)
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